
この日の公明新聞から、暮らしに関わる3つの話題を、生活の言葉でお届けします。
道路や鉄道の下をくぐる低い道「アンダーパス」。大雨のとき、ここが急に冠水して車が閉じ込められる事故が相次いでいます。8月の千葉豪雨などでも、アンダーパスの冠水による死者が出ました。対策を強めるため、国土交通省が6日、冠水リスクが特に高い箇所に遠隔遮断機を設け、一定以上の大雨のときは事前に通行止めにする方針を盛り込んだ指針を公表しました。
国交省によると、アンダーパスは全国に3841カ所。自治体など道路の管理者向けの指針では、事前の通行規制、車の進入を防ぐ設備、排水機能の確保などを組み合わせた「多重防御」を掲げました。冠水リスクを4段階に分け、過去に人や物に被害が出るなどした「特に高い冠水リスク箇所」には、離れた場所から操作できる遠隔遮断機の設置を求めます。警戒レベル4相当の防災気象情報が出たときや、予測を含めて1時間の雨量が一定量に達したときには、車が入る前に通行止めにします。公明党は8月28日、千葉豪雨を受けた政府への第2次緊急申し入れでアンダーパスの安全対策強化を要請。一定の水位に達したら速やかに通行規制できるよう、遮断設備や水位センサーなどの整備を強く求めていました。
8月の千葉豪雨と9月の台風25号の大雨で、千葉県の農作物に深刻な被害が出ています。公明党の高橋光男農林水産部会長(参院議員)らが6日、成田市と八街市を訪れ、浸水被害に遭った農家から実情を聴きました。台風25号による農作物の被害総額は、2日正午時点で約13億4000万円に上ります。
成田市で稲作を営む男性は、印旛沼の決壊で自宅や倉庫に大量の水が流れ込み、「収穫し保管していたコメは全体の約4分の1に当たる25俵が水に漬かり、ダメになった」と吐露。コンバインなどの農機も水没し、「来季は農業を再開できるのか見通しが立たない」と肩を落としました。八街市でにんじんや落花生を育てる男性は、8月の千葉豪雨で雨水が畑にたまり、収穫前のにんじんの約半分が水没したと説明。後継者の問題では、相次ぐ異常気象で災害復旧などの対応が増え、一層難しくなっているとして「私の代で終わりにしようと思っている」と打ち明けました。視察後、高橋部会長は「営農再開へ寄り添う支援に全力を尽くす」と強調。災害に強いインフラ整備や、収入保険といったセーフティーネット(安全網)の拡充など、実情に合った支援を政府に訴えていくと力を込めました。
公明党の中野洋昌政務調査会長は6日、参院議員会館で開かれた、衆院議員の定数削減に反対する緊急集会に出席しました。焦点は、与党が成立をめざす、衆院の「比例代表」の定数だけを削減する法案です。
中野氏は、民意を反映するために導入されたのが比例区だとして、「民意を切り捨てるような改革はしてはいけない」と力説。人口減少に伴う「1票の格差」の問題を突き詰めると地方の議員枠が減り、都市部に集中してしまう懸念があるため、大きな制度改革を議論する必要があると強調しました。そのうえで、新しい制度で行う次の衆院選に向けて抜本改革を行うとした与野党の合意に触れ、「これから抜本改革を議論しようとしている時に、比例のみ削減といった乱暴な議論はあってはならない」と断じました。集会で講演した駒沢大学名誉教授の大山礼子氏も、日本の国会議員は国際的に見て決して多くないと指摘し、「国民の代表を減らし、少数意見を切り捨て、新しい人材の参画を阻む定数削減には反対する」と述べました。同じ6日には、現行の選挙制度の見直しに向けた政党間の協議も始まり、10月末をめどに結論を得ることで合意しています。